『演劇年鑑』刊行の為の調査・研究並びに『演劇年鑑』の刊行

「演劇年鑑」は昭和41年(1966年)から50年以上の歴史を持つ刊行物で、当会がデータ収集から監修・編集・発行までを行なっています。
内容は、評論家等によるその年の歌舞伎・商業演劇・現代演劇・ミュージカル・地方演劇・テレビドラマなどの概況と公演資料を大きな柱にしています。
特に全国主要劇場の上演記録や、主要興行会社・劇団の上演演目一覧などを収めた公演資料は、国内の演劇界に於ける貴重なデータとなっています。平成8年(1996年)からは文化庁委託事業として位置付けられ、その重要性をより一層強いものとしました。
発行は毎年3月31日予定で、関係各所や評論家・研究家、全国の公共図書館や大学などに無償配布しています。また購入をご希望の方には全国の書店で販売も行っています。

主な内容~
・令和4年度(2022年度)の各概況
 執筆者:小玉祥子、水落潔、林尚之、横溝幸子、森洋三、中町綾子(項目順)
・系列別全国主要劇場上演記録(1月~12月)
・栄誉の人々、話題の舞台、演劇関係物故者一覧
・演劇人人名録、公演団体概況・公演活動概況(別冊)

文化庁委託事業 令和4年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
「演劇年鑑2023」
発行人:植田紳爾  編集・発行:公益社団法人日本演劇協会
A5版・本体550頁、別冊123頁


【内容(一部)公開】

演劇功労者表彰催事「演劇人祭」等の事業


本事業は、我が国の演劇文化・芸術文化の発展に長年に渡り尽力されてきた功労者に敬意を表するもので、感謝の意を表し、その功績を顕彰することを目的に、昭和29年(1954年)から開催されている長い歴史があるものです。
五年に一度の開催を目指しており、表彰に当たっては、各分野の演劇人が一同に会し受賞者の功績を称えると共に、改めて結束を図ることで演劇文化・芸術文化の発展に寄与しようと図る場を提供することも目的としています。

日本演劇協会創立70年記念『演劇人祭』
日時:平成31年(2019年)1月28日(月)午後4時30分開演
会場:東京・新橋演舞場
主催:公益社団法人 日本演劇協会
後援:文化庁
協賛:松竹株式会社、東宝株式会社
協力:松竹株式会社、宝塚歌劇団、新橋演舞場

【第一部】
~演劇功労者表彰・受賞者~
石井ふく子(プロデューサー)、辻亨二(舞台音響家)、小田島雄志(翻訳家)八千草薫(俳優)、坂田藤十郎(歌舞伎俳優)、嶋田親一(演出家)、
花柳壽應(日本舞踊家)、仲代達矢(俳優)、吉井澄雄(舞台照明家)、
黒柳徹子(俳優)、草笛光子(俳優)、藤田洋(評論家)、横溝幸子(評論家)ジェームス三木(劇作家)、水落潔(評論家)
総合司会=葛西聖司

【第二部】
一、座談会
  出演=渡辺えり(司会)、G2、横内謙介、市川猿之助
一、新派『朗読 北條源氏 –六條御息所–』
  (作:北條秀司、構成・演出:大場正昭)
  出演=水谷八重子、波乃久里子、喜多村緑郎、河合雪之丞
一、宝塚歌劇『すみれファンタジー –宝塚歌劇105周年 名曲を綴って−』
  (構成・演出:中村一徳)
  出演=凪七瑠海(専科)、暁千星、麗泉里、風間柚乃、天紫珠李、
     彩音星凪、結愛かれん、礼華はる、羽音みか(以上、月組)
一、地唄舞『雪』(振付:梅津貴昶)
  出演=坂東玉三郎
一、舞踊『七福神船出勝鬨』(作:植田紳爾)
  出演=西川箕乃助、花柳寿楽、花柳基、藤間蘭黄、山村友五郎
一、半能『石橋 大獅子』
  出演=観世三郎太、観世清和




演劇文化の普及に関する講座・催事等の事業


「演劇お勉強会 ゲキ勉!」
名誉講師 ゲキ勉!くん


当会では、平成14年(2002年)11月19日に「第1回演劇講座」を開講。以降、平成16年(2004年)3月まで毎月1回のペースで講座を開講してきました。それが現在の講座事業(演劇フォーラム等)のベースとなっています。
現代の日本では価値観の多様化により、演劇も様々な形式・形態に変化しています。当会の講座・催事等の事業も更なるステージを目指し、現在の日本演劇のあり方の根本を探り新しい時代への提言をすると同時に、日本演劇の発展・向上のため、演劇への理解を高めることを目的とし、会員のほか、一般の方にも広く開講しています。


【「演劇お勉強会 ゲキ勉!」シリーズ】
・スペシャル『すみれForever vol.1 植田紳爾 meets 鳳蘭』
 登壇者:植田紳爾、鳳蘭、石井啓夫
 日 時:令和4年1月22日(土)午後3時00分~
 会 場:第一ホテル東京「プリマヴェーラ」

・スペシャル『すみれForever vol.2 植田紳爾 meets 麻路さき』
 ~阪神・淡路大震災、そして「国境のない地図」へ~
 登壇者:植田紳爾、麻路さき、貴柳みどり
 日 時:令和4年9月29日(木)午後2時00分~
 会 場:第一ホテル東京「ラ・ローズ」

・スペシャル『すみれForever vol.3』
 登壇者:髙汐巴、石井啓夫
 日 時:令和5年8月18日(金)午後6時00分~
 会 場:第一ホテル東京「ラ・ローズ」



【これまでの主な講座事業(演劇フォーラム)】
・第12回「宝塚歌劇とウィーンミュージカル」
 令和元年12月25日(水)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:渡辺芳敬(早稲田大学教育学部教授)、
    石井啓夫(演劇評論家・文芸解説)、齋藤吉正(宝塚歌劇団演出家)、
    珠城りょう、月城かなと、美園さくら

・第11回「宝塚歌劇と海外文学」
 平成29年(2017年)9月27日(水)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:大笹吉雄(演劇評論家)、植田紳爾(宝塚歌劇団特別顧問)、
    小池修一郎(宝塚歌劇団演出家)、
    珠城りょう、愛希れいか、美弥るりか

・第10回「日本演劇 海外公演の歴史〜宝塚歌劇団 台湾公演にむけて」
 平成25年2013年2月1日(金) 
 会場:東京宝塚劇場
 出演:植田紳爾(宝塚歌劇団特別顧問)、藤田洋(評論家)、
    小藤田千栄子(評論家)、
    松本悠里、柚希礼音、夢咲ねね、紅ゆずる

・第9回「ベルサイユのばら 35年をふり返る」
 平成21年(2009年)11月11日(水)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:池田理代子(作品原作者)、植田紳爾(作・演出家)、
    榛名由梨、汀夏子、紫苑ゆう、朝海ひかる、
    真飛聖、桜乃彩音、壮一帆、愛音羽麗

・第8回「乱歩が歌舞伎になった~国立劇場公演
     『江戸宵闇妖鉤爪 明智小五郎と人間豹』作品をめぐって」
 平成20年(2008年)11月22日(土)
 会場:国立劇場大劇場
 出演:岩豪友樹子(作品脚色者)、織田紘二(国立劇場理事)、
    松本幸四郎、市川染五郎、鳳蘭、山田五郎ほか

・第7回 特別企画「『新派の120年』をふり返る」
 平成20年(2008年)8月18日
 会場:東京・三越劇場
 出演:水落潔(評論家)、水谷八重子、片岡愛之助

・第6回「宝塚歌劇 宙組『黎明の風』 作品をめぐって」
 平成20年(2008年)4月25日(金)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:牧山圭男(旧白洲邸武相荘館長)、藤田洋(評論家)、
    石田昌也(宝塚歌劇団演出家)
    轟悠、大和悠河、蘭寿とむ、北翔海莉

・第5回「宝塚歌劇 月組『MAHOROBA 遥か彼方YAMATO』をめぐって」
 平成19年(2007年)10月29日(月)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:渡辺武雄(宝塚歌劇団名誉理事)、三隅治雄(民俗学者)、
    吉田敦彦(神話学者)、謝珠栄(振付・演出家)
    大空祐飛、霧矢大夢、遼河はるひ、桐生園加

・第4回「『音・ことば・けはい』を考える 朗読劇「女の一生」をめぐって」
 平成19年(2007年)9月6日(木)
 会場:東京・四谷区民ホール
 出演:淡島千景、白石奈緒美、真船道朗、南一恵、丸山ひでみ、
    戌井市郎(文学座代表)、大西信行(劇作家)

・第3回「宝塚舞踊詩『さくら 妖しいまでに美しいおまえ』をめぐって」
 平成19年(2007年)6月1日(金)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:植田紳爾(宝塚歌劇団演出家)、花柳芳次郎、
    谷正純(宝塚歌劇団演出家)
    松本悠里、安蘭けい、遠野あすか、柚希礼音、立樹遥

・演劇講座特別編「前進座 国立劇場公演バックステージツアー」
 日時:平成19年(2007年)5月9日(水)・10日(木)
 会場:国立劇場大劇場

・第2回「宝塚歌劇『明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴』作品をめぐって」
 平成19年(2007年)4月20日(金)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:荒俣宏(小説家)、木村信司(劇作・演出家)、
    春野寿美礼、桜乃彩音、真飛聖、壮一帆

・第1回「宝塚歌劇『パリの空よりも高く』~作品を語る夕べ」
 平成19年(2007年)3月5日(月)
 会場:東京宝塚劇場
 出演:河竹登志夫(協会会長)、古川清(プロデューサー、演出家)、
    植田紳爾(作・演出)、
    瀬奈じゅん、彩乃かなみ、霧矢大夢、大空祐飛